「世界ぐるぐる・グル巡り」書き下ろし連載
カレー味の女性グルのスーパースターと言えば、このグル・マイでしょう。正式には、グルマイ・チドヴィラス・アーナンダ、神通力のヨガといわれるシッダ・ヨガの正当な法衣継承者です。
さて、じゃじゃ〜ん、いよいよ、グルマイの登場です。ぼくは、1994年の秋、グルマイに会いに、わざわざインドのガネッシプーリというへんぴな村まで行ったのです。
◯月◯日
眠れないまま夜を明かしたぼくは、朝未明、生き神様、グルマイに会えるかもしれないという来たいに胸をふくらませ、星の夜道をシッダヨガ・アシュラムに向かった。
アシュラム内の総大理石張りの大きなメディテーション・ホールには、夜明け前だというのに、すでに300人くらいのヨギ(ヨガ行者)たちが座って瞑想をしていた。ヨギたちのうちの8割が西洋人だ。日本人とおぼしき姿も何人かいる。インドの片田舎の村で、これだけの数の西洋人を見るのは驚きだった。
(中略)
そうしてついに、ムクタナンダの後継者、何十万人のシッダヨギの頂点に立つグルマイに会えたのだ。若くて美しいインド人女性グル、グルマイは、オレンジ色のローブに包まれ、サングラスをかけていた。
ぼくはアシュラムの外でプルメリアの首飾りを少女から買い、ダルシャン(師との面会)の長い列の後ろに並んだ。ところが、自分の番が来ると、ぼくのダルシャンは、ほんの数秒であっけなく終わったのだ。彼女は隣の直弟子と話に夢中になっていて、サングラスの向こうの目とも直接出会うことはなかった。ぼくはあみ篭に寄付金を入れ、グルマイの足の裏を形どった木型に額をこすりつけて2〜3秒、祈るだけだった。
あとで周りを見ると、それがあたりまえらしく、300人の弟子たちは、遠くからグルマイを見れるだけで満足以上のものを味わっているようだった。
ああ、これでぼくの終わりの見えないグル探しがもっと続くと、ため息と期待まじりで思った。 「アガスティアの葉の秘密」(たま出版)より抜粋
聖なる家系図からいくと、グル・マイのグルが、あの跳んだり跳ねたりのウルサイ瞑想で有名なババ・ムクタナンダです。瞑想中にムクタナンダがそばにくると、みんなその神通力にぶっ飛ばされて、蓮華座を組んだまま、跳んだり跳ねたりしたそうです。
ぼくも、インドで、ムクタナンダの霊廟の中で瞑想したときには、はらはらと流れ出る涙を抑え切れませんでした。死んでもなおかつそんなにパワフルな波動を残すグルに、ぼくは賛嘆したものです。
そして、そのババ・ムクタナンダのグルが、あのふんどし一枚で一生をすごしたという太鼓腹の奇跡のグル、スワミ・ニチヤーナナンダです。
ちなみに、スワミ・ニチヤーナナンダは、「パンタとリーさんのボールダー天使ツアー」が2泊したヨガリゾートのグル、スワミ・シャンバーバナンダのグルなので、同じシッダヨガ系列の本家と分家ということになります。
まあまあまあ、そんな家系図がどうのこうのという野暮なハナシはやめましょう。表千家と裏千家が争ってもしょうがないですよね。お西様とお東様が、どっちが御利益があるかなんて、ビジネスの世界のお話ですから。
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